NO MEANS NO! 東京駅で女性ら200人、「言葉つむぐデモ」 性暴力が続く世の中に抗議

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言葉つむぐデモ 私たちの願いは……

東京駅の丸の内口広場で12月30日午後、女性ら約200人が集まって、滋賀医大の学生による性加害を無罪とした大阪高裁判決など、相次ぐ性暴力に抗議しました。

「言葉つむぐデモ」として若手アクティビストの能條桃子さん、福田和子さん、宮越里子さんの3人が企画しました。集まった人は3枚の付箋を渡され、「2024年に置いていきたいもの」「2025年に望むこと」「今日ここに集まった理由」の3つを記し、等身大のボードに貼り付けていきました。声を上げたり、コールをしたりせず、静かに持参したプラカードを掲げたり、行き交う1人ひとりと言葉を交わしたりしました。

能條さんは「無罪判決のほかにも、大阪高検の元検事正が初公判で認めた性暴力について否認に転じたり、沖縄の少女誘拐暴行事件の判決や県民大会が開かれたりと12月に入って毎日のように性暴力についての報道を耳にしました。冷静になれ、という人もいますが、冷静にならなくていい、怒っていいんだよ、と伝えたくて、この場を設けました」と話しました。

宮越さんは、高裁判決を出した判事の訴追を求める署名に、法曹界の人達が「素人は三権分立がわかっていない」「法律とはそういうもの」とSNSで批判を浴びせたことに、危機感を抱いたといいます。「女性が声を上げると間違うという否定の言葉がもたらす萎縮効果について、よく考えてほしい。民主主義とは、投票権を持たない外国人も含む、すべての社会の構成員が声を上げられるということでは?」と訴えました。

福田さんは「今、ニュースをみているだけでしんどい、という人が多いと思います。声を上げて闘うのも大事だけど、安心して、『おかしいよね』と言い合える場所が欲しかった。言葉は残る。来年に向けてみんなで元気になれますように」。

写真を掲載します。たくさんの言葉が頭上に掲げられ、冬空を彩りました。

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