韓国・世界女性デーを歩く〜 ‘フェミは、一人の大きな声ではなく、多様な声で騒がしくしなきゃ!’

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‘フェミニストが民主主義を求める’を掲げた世界女性デーを記念する韓国女性大会が開催された=韓国ソウル、2025年3月8日、提供:韓国女性団体連合

1万5000人が集まった韓国・世界女性デーを歩いたよ

3月8日、韓国・ソウルでは、‘フェミニストが民主主義を求める’を掲げ世界女性デー1を記念する韓国女性大会が開催されました。主催は韓国女性団体連合2(以下、女性連合)で、今年で40回目を迎えます。同時に、釜山、水原、光州、大邱、済州島など各地域でも開催されました。

韓国では昨年12月、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「非常戒厳」を宣布し、逮捕・起訴されて以降、憲法裁判所による罷免の決定を求める集会・デモが週末を中心に行われています。そんな中で開催された韓国女性大会は11時半〜午後4時までとなり、その後、5時からは尹錫悦大統領の罷免を求める集会・デモが行われました。ソウル・光化門・東十字閣で開催された韓国女性大会には主催者発表で約1万5000人が集まりました。特に若い世代の参加が目立ちました。

メイン舞台の周りにはさまざまな領域から43の市民団体ブースが立ち並び、団体の目的を展示したり、クイズにゲーム、さまざまなステッカーやフラッグ、スカーフなどを使って来場者が参加しやすいプログラムを用いて交流していました。性暴力・性差別・サイバー性暴力をなくすための多様な活動、看護師フェミ(フェミニズム)、移民女性人権、スポーツ人権、日本軍性奴隷制問題解決、性売買問題解決、女性自活センター、女性障害者性暴力相談、性少数者差別反対、全国大学院生労働組合、軍性暴力相談所……団体名を見るだけでも、現在も女性たちが抱える問題が依然として存在すること、その深刻さが伝わってきます。
尹錫悦大統領が罷免になればすぐ次期大統領選挙に突入するため、今後どのような社会にしていくのかをテーマに掲げる団体も目立ちました。

私たちはどんな世界を望むのか〜フェミ・クィア・ネットワーク

女性や少数者の声が疎外されない次の社会を目指す「民主主義を求めるフェミ・クィア・ネットワーク」もそのうちの一つです。
尹錫悦大統領が「非常戒厳」宣布をした12月3日の翌日、さまざまなアイデンティティをもつグループが連絡を取り合って一緒にできる緊急アクションについて議論し、13の団体でネットワークをつくりました。 広場で使うフレーズをプラカードにデザインしてオンラインで無料配布したり、自らも直接集会やデモに参加したりしています。

世界女性デーでブースを出した「民主主義を求めるフェミクィアネットワーク」のファン・ヒョジンさん(左)とキム・キミさん=韓国ソウル、2025年3月8日、撮影:岡本有佳

このネットワークに参加するグループ「ニューラウンド」のファン・ヒョジンさん(40歳、写真左)とキム・キミさん(40歳)に話を聞きました。


ニューラウンドは、働くフェミニストのコミュニティで、オンライン、オフラインで集まっています。ファンさんは作家でこのコミュニティの運営もしています。キムさんも作家でプロジェクトマネジャーなどの仕事もしていました。
「多様な仕事をもつ66人が集まり、自由に安心して話せる空間を作っています。本を読んで話をしたり、料理の会やフリーマーケットを開いたりしました」とファンさんは話します。
活動していて面白いのは、「フレーズが毎週変わることです。フェミニストとしてどんな言葉を発するべきか、みんなで一緒に議論して、それを反映したデザインを作るんです。自分たちが悩みながら作ったプラカードや旗を持って、現場でいろんな人と共に行進する時、とても楽しい」とファンさん。

ブース内に展示されたプラカードの数々。=韓国ソウル、2025年3月8日、撮影:岡本有佳

ブースには、そんなフレーズが書かれたプラカードが所狭しと展示されています。
「フェミニストが要求する、尹錫悦は退け」「これがまさにアンチフェミニスト政治の末路」「暴走する男性性の時代は終わった」「少数者差別を黙認した結果が尹錫悦だ」など。


「広場には1980年代からの活動家もいるし、一般市民もいます。私たちも活動家というよりさまざまな仕事をする市民に近いんです。作家として企画者として、どんなメッセージを作るか、それをどんなデザインで伝えるか、考えながらつくっています」とキムさん。

多様なプラカードを展示することについてキムさんはこう続けます。
「私たちが女性デーのブースを企画した時、2つのキーワード『回顧』と『連結』がありました。『回顧』は、私たちのネットワークがこれまでの活動を振り返ることなので、今回は多彩なプラカードを展示しました。回顧するのは、振り返って終わりではなく、どんな未来をつくるのかというヴィジョンがあってこそだと思うからです。そのためには『連結』が重要です。弾劾が達成された後、団体と団体、人と人が連結することが大事だということを見せたいと思いました」。
そこで作ったのがリーフレット。フェミダンダン、炎のフェミアクション、お姉さんネットワーク、韓国サイバー性暴力対応センター、韓国性暴力相談所など13の団体の紹介や参加方法を入れ、見た人が自分の関心があることから参加団体を探せるようにデザインしたそうです。

ブース前には「弾劾以降、私たちが望む民主主義」と題したボードが用意され、4種類のステッカーに自分の思いを書いて貼っていきます。また、スマホへ貼って写真に撮ってSNSに流せるようにステッカーも配布しています。

「民主主義の始まりは○○○から」
「○○○の名前で暴力と嫌悪を許さない」
「私は○○○のために広場に出てきた」
「○○○が民主主義を求める」

○○○の部分に自由に書き込み、ボードに貼っていく。

最後に、アンチフェミニスト(反フェミニスト)からの攻撃に悩む韓国や日本の世代へのメッセージを聞きました。


ファンさんは自分のことを振り返りながら「フェミの団体・グループは本当にたくさんあります。一旦入ってフェミを勉強したり、そこの活動家の姿を見たりすることも一つだと思います。孤独じゃなくなる一つのきっかけになるんじゃないかな」と言います。
キムさんは次のように話しました。「広場に出て来られなくても、どこでもできることはある。辛い時もあると思うけど、自分の暮らす場所でもできることはあると伝えたいです。また、今回、多様なアイデンティティがあることを広場(弾劾集会)で見せたくれた人たちがたくさんいます。それを聞いて私も勇気が出ました」。

弾劾集会で、マイノリティがさまざまなアイデンティティを語ると、「それはここで語ることじゃない」という批判が飛んだといいます。
ファンさんは「でも私は、少数者の人たちの発言は、弾劾後私たちがどんな世界を望んでいるのかを見せてくれたと感じています」。
キムさんはこう締めくくりました。
「フェミは、一人の大きな声ではなく、多様な声で騒がしくしなきゃ!」

女性が主体となる新たな政治を望んで走る

韓国の国会で女性議員の比率は19%、186カ国中120位です。しかしその中でフェミニストだと名乗る議員は一人もいないそうです。ちなみに日本の女性議員比率(衆議院)は10%で164位。参議院と合計しても16%で139位。いずれも韓国より低い割合です(下院または一院制議会における女性議員比率、出典:IPU(列国議会同盟)Women in Politics:2023、日本の出典は、衆議院及び参議院HP、2023年)。

「再び走る女性政治」のキム・ジナさん(左)とチョン・インソンさん=韓国ソウル、2025年3月8日、撮影:岡本有佳

女性が主体となる新たな政治を望むフェミニスト・ランニング・クルー「再び走る女性政治」約40人は、2024年10月から毎週日曜、ソウル・麻浦区で一緒に走っています。


韓国の生協「ハンサルリム」で働くキム・ジナさん(31歳)は「喋らずに走るんですが、女性同士なので安心感があり、競争ではなく助け合いがある。こんな共同体を作れればいいですね」と言います。

3月8日、世界女性デーは3.8kmを走ってSNSに載せるキャンペーンをしました。

38世界女性デーの女性大会開始に合わせて走る「再び走る女性政治」のメンバーたち。提供:「再び走る女性政治」

罷免に伴う大統領選挙が行われれば、女性議員を増やすにはいい機会にもなります。
ハンギョレ新聞記者のチョン・インソンさん(34歳)は、最大野党の『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)代表が「私たちは中道保守だ」と宣言したことや、弾劾集会でフェミニストが発言すると「降りろ!」などの嫌悪発言があり、希望はほとんどないと感じたこともあったと言います。
「それでも変化もある」と続けるチョンさん。「初期にはフェミニストが発言するとブーイングされました。しかし、ブーイングを批判する世論が少しずつ出てきて、誰がどんなアイデンティティをもって語ろうが、ちゃんと聞こうという発言が出てきたんです。これは大きな変化だと思います」と語ります。
チョンさんは、弾劾集会に参加した30人ぐらいに電話インタビューをしました。「20〜30代の女性参加者が多いという報道を知って、安全な気がしてデモに初めて参加する勇気ができたという人が少なくありませんでした」。

チョンさんはこの日、「フェミニズム 民主主義の完成」と書かれたパーカーを着ていました。「これは7年前に買ってから着ることができなかったんですね。攻撃を受けるかと思って……フェミニストの先輩たちと走っているから着ることができたんです。フェミニストと書いたパーカーを着て走っている姿を見て、多くの人に安全だと感じてもらえたら」と。
「再び走る女性政治」は、来る5月3日に開かれる第25回女性マラソンに出場して10kmを完走しようという目標があるそうです。

「性平等今すぐ」「応援棒を議事棒に」などと書かれたプラカードを囲む「再び走る女性政治」のメンバーたち。提供:「再び走る女性政治」

3・8世界女性デー記念韓国女性大会1万5000人集まる

メイン舞台では「性平等のつまずき」「性平等の足がかり」「今年の女性運動賞」各賞の発表が行われていました。主催の女性連合は、7つの支部、29の会員団体を持っていますが、そのすべての代表者が集まる会議でこれらの受賞者を選定しています。「今年の女性運動賞」だけは女性連合が推薦した候補者の中から、女性運動、労働、学界、マスコミ、文化など各界を代表するメンバーで構成された今年の女性運動賞審査委員会が最終受賞者を選びます。 昨年、尹政権が性平等政策を後退させた8つの「性平等のつまずき」が発表されました。1つ1つその“主犯”の名前が読み上げられるたびに会場からはブーイングが起こりました。

「性平等のつまずき」
①女性嫌悪を産業化して性差別通念を強化するユーチューブ サイバーレッカ
②京畿道華城市のアリセル工場のリチウムバッテリー爆発事故で死亡者23人を出した代表取締役パク・スングァン。この事故で23人が死亡。うち14人が中国国籍の女性だった。劣悪な労働環境の製造業現場で移民女性労働者が直面している構造的な問題を明らかにした惨事
③開発を理由に、東豆川(ドンドゥチョン)にある「性病管理所」を強制的撤去し、米軍「慰安婦」という国家暴力と女性搾取の歴史を否定し削除しようとするパク・ヒョンドク東豆川市長
④二度の性暴力犯罪にもかかわらず、議員活動中のソン・ファルソプ大田市議会議員とその除名案を否決した大田広域市議会14人の議員
⑤性平等図書を廃棄させ、学生人権条例廃止を推進したイム・テヒ京畿道教育長
⑥嫌悪と差別、分裂を助長させる政治の先頭に立った慶尚南道昌原特例市議会
⑦反女性・反人権的妄言と態度で国家人権委員会の使命を崩したキム・ヨンウォン常任委員、イ・チュンサン前常任委員
⑧ディープフェイク性犯罪に対するきちんとした対策を提示できない教育省

こうした「性平等のつまずき」にもかかわらず、性平等を実現するために確かな足がかりとなった「性平等の足がかり」4人と「今年の女性運動賞」2人が発表されました。

「性平等の足がかり」 
○外国資本の搾取とジェンダー化された労働に立ち向かった民主労総金属労働組合亀尾支部の韓国オプティカルハイテク支部のパク・ジョンヘ首席副支部会長、ソ・ヒョンスク組織2部長
○同性配偶者の健康保険被扶養者資格認定判決を導き、同性カップルの法的権利と地位を向上させた訴訟当事者のキム・ヨンミン、ソ・ソンウクと弁護人団
○公教育の中で構造化されたジェンダー暴力に立ち向かったチ・ヘボク教師
○公共ケアの拡大、ケアの雇用安定化のための闘争をリードする民主労総公共運輸組合ソウル市社会サービス院支部

受賞した同性配偶者に健康保険の被扶養者資格を認めた最高裁確定判決を導き出したソ・ソンウクさんは、「女性にとって良いことは性的少数者とって良いことで、性的少数者とって良いことは女性にとって良いことだという言葉は一緒に活動している団体で長らく使ってきた標語だ」と語りました。

「今年の女性運動賞」
○56年ぶりのMeToo、「正当防衛」再審開始決定で60年ぶりの正義を導いたチェ・マルジャ
○国内初の女性嫌悪を犯行動機として認定した判例を導いたオン・ジグ

今年の女性運動賞

「正当防衛」再審開始決定で60年ぶりの正義を導いたチェ・マルジャ

今年の女性運動賞の2人はそれぞれ重要な事件で闘い抜いた人です。
女性大会の資料によると、チェ・マルジャさんは1964年、自分をレイプしようとする加害者に抵抗し、加害者の舌を噛んで傷害を負わせました。当時、検察と裁判所は正当防衛として認めず、むしろ被害者に責任を転嫁しました。 結局、チェさんは懲役10か月、執行猶予2年の有罪判決を受けました。一方、加害者は懲役6か月、執行猶予2年にとどまりました。
しかし、チェさんはあきらめませんでした。60歳を超えて放送通信大学に入り、女性の生活と歴史、人権について勉強を始めます。MeToo運動が盛んだった2018年、韓国女性の電話女性人権相談所を訪れ、再審を請求することになりました。

2020年5月、事件発生から56年ぶりに性暴力被害者の正当防衛認定のための再審を請求しました。多くの女性と市民が再審開始を求める署名、記者会見などに参加し、連帯しました。 しかし、2021年2月、棄却されました。それでもチェさんは「私の事件を正さなければ、後輩の女性たちにも悔しい思いをさせてしまう」と、5年の間、性暴力被害者の権利保障のために闘いました。
ついに2024年12月18日、最高裁は再審請求を棄却した高等裁判所の判決を破棄・差し戻したのです。被害を受けてから60年ぶりに再審開始の道が開けました。チェさんの勇気と多くの連帯者の行動が、反性暴力運動の大きな節目となりました。

女性嫌悪を犯行動機として認定した判例を導いたオン・ジグ

オン・ジグさんは、別名パールコンビニ女性憎悪暴行事件の被害者です。2023年12月、いつものように働いていた職場で、加害者はオンさんの髪が短いという理由で「お前はフェミニストだから殴ってもいい」と深刻な暴行を加え、器物を壊し、それを止める他の被害者にも暴力を振るったのです。
しかし、「ショートカット認証リレー3」が始まり、連帯するのを見てオンさんは勇気をもらい、すべての公判に出席し、過程を見守りました。性暴力被害者として、女性憎悪犯罪の存在を明らかにするため、数多くの連帯者と記者会見、集会、1人デモなどを続けました。

1年余りの闘いの末、2024年10月15日、韓国で初めて「加害者の犯行動機は女性に対する根拠のない嫌悪感」という判示とともに、「女性憎悪」を非難に値する動機として認める判決が出されました。2024年12月30日、加害者の上告が棄却され、判例は確定しました。
2016年の江南駅女性殺害事件、2023年の新林洞公園女性殺害事件など、女性とマイノリティに対する嫌悪、偏見に基づく暴力が蔓延している社会において、この判例は、女性憎悪を犯罪の動機として明確に規定することで、ジェンダー視点の法、政策、制度における変化を促進し、進展させたという点で意味があります。

このように一年を振り返り、女性と少数者が日常で差別や暴力を受けずに尊厳を守りながら生きていける社会を目指すために闘った人へのリスペクトを形にして見せ、共に労うことも大事なことだと改めて思いました。

2つの〈3・8女性宣言〉

最後に、今年の〈3・8女性宣言〉が朗読されました。

加えて市民が直接参加して作った〈共につくる3・8女性宣言〉も発表されました。
〈共につくる3・8女性宣言〉から一部紹介します

私たちは、性平等な民主主義に向けて前進する。女性だからといって無視されない世の中、夜道を歩いていても恐怖を感じない世の中、セクハラやレイプの恐怖なしに生きられる世の中を作る。ディープフェイク性犯罪対策を講じ、性的搾取のない世界を実現する。性平等と性搾取は決して一緒になることはできない。性売買のない社会は、誰もが安全な社会である。性売買女性の非犯罪化に進みましょう!

私たちは決して沈黙しない。私たちの声を消そうとしても、私たちは消えない。人類の半分の声を消すことはできない。女性たちよ、我慢できない私たち、もう我慢しないで前に進もう!

続いてイ・ソソン合唱団がチリの抵抗歌「団結した民衆は決して敗れない」などを歌い、さまざまな旗のパフォーマンスが行われました。最後に、参加者全員がABBAの「ダンシングクイーン」で踊りました。
「今日のように女性たち全員が思う存分踊れるその日が来ますように!」の一言で大会は終わりました。

※韓国女性大会のメイン舞台の様子は次のYouTubeで観ることができます。
[LIVE]윤석열 파면! 차별과 혐오를 넘어 평등으로! 14차 범시민대행진

【追記】
尹錫悦罷免の日まで集会、断食は続く…

ところがこの日、「非常戒厳」を宣布し、逮捕・起訴されていた尹錫悦大統領が、裁判所の拘束取り消しの決定を受け、午後5時頃、拘置所から釈放されました。韓国の最高検察庁は抗告しないことを決めました。
このため世界女性デー記念の韓国女性大会に続き、尹錫悦即刻退陣社会大改革緊急行動第14回全市民大行進となり、釈放への抗議も重なり約30万人(主催者発表)が大行進をしました。

提供:ユン・ソクヨル即刻退陣・社会大改革緊急行動

この日の夜から罷免の決定まで、釈放糾弾と即時罷免を要求する緊急行動共同議長団が徹夜断食座り込みを始めました。断食に参加している世界女性デー記念行事を主催した女性団体連合共同代表のキム・ミンムンジョンさんから連絡が来ました。

「民主主義が破壊されたとき、若者や女性たちが最初に最も深刻に差別と嫌悪の対象になり、人権が侵害されることを実感しています。南泰嶺 (ナムテリョン)と漢江鎮(ハンガンジン)で驚異的なお互いのケアと尊重、学びと連帯の共同体を直接見ました。この姿こそ私たちが夢見ていた、また巡り逢えた世界の一つの姿だと思いました」。
「民主主義の完成は性平等であることを存在として証明し、共に歩んできました。 今回も必ず尹錫悦を罷免し、尹錫悦が退行させた性平等政策を回復し、差別と嫌悪の政治を追い出します」と続けました。闘いは終わっていません。

議長団の断座り込み11日目。後列右から3番目がキム・ミンムンジョンさん。提供:ユン・ソクヨル即刻退陣・社会大改革緊急行動


  1. 日本では「国際女性デー」と言うが、韓国では「世界女性デー」と言う。 ↩︎
  2. 1987年創立。性平等実現のため全国7つの支部、29の会員団体からなる。1985年から毎年3・8世界女性デーを記念する韓国女性大会開催に中心的な役割を果たしている。https://women21.or.kr ↩︎
  3. 2023年11月、ショートカットという理由で、20代男性がコンビニのアルバイト女性を暴行する事件が発起きた際、SNSで女性たちが自分の「ショートカット」写真を共有する「リレー認証」が起こった。「#女性_ショートカット_キャンペーン」を付け、自分のショートヘアを認証する行動が続いた。 ↩︎

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